東京オリンピックのゴルフ会場である霞が関カンツリー倶楽部の女性問題
2020年オリンピックのゴルフの会場は、埼玉県川越市にある霞が関カンツリー倶楽部です。ですが、本当にこの霞が関カンツリー倶楽部でいいのかどうか検討されていました。それは女性がメンバーになれないという問題があったからです。
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オリンピック会場の霞が関カンツリー倶楽部は女性がメンバー(正会員)になれない?
超名門ゴルフ場として知られている霞が関カンツリー倶楽部ですが、女性がメンバー(正会員)になれないという問題があり、オリンピックの憲章と反するところがあるので開催ゴルフ場として問題があるのではないかと言われていました。小池百合子東京都知事も「女性がメンバー(正会員)になれないのは違和感を感じる」と発言していた。
ですが、霞が関カンツリー倶楽部は臨時理事会を開き、2017年3月20日に女性も正会員になれるように規則を変更しました。
世界的に見ても、閉鎖的なゴルフ場としてしられている、マスターズゴルフトーナメントが毎年4月に行われている、アメリカのオーガスタナショナルゴルフクラブも近年女性会員を認めており、自然な流れといえます。
オリンピック会場の霞が関カンツリー倶楽部の歴史
霞が関カンツリー倶楽部の設計者は東コースが赤星四郎 藤田鉄哉 西コースが井上誠一でアリソンバンカーで有名なチャールズ・H・アリソンが改修をしています。霞が関カンツリー倶楽部は1929年(昭和4年)に創設され1932年(昭和7年)に日本で初めての36ホールのゴルフ場となりました。
そして1957年にカナダカップ(現在のワールドカップ)を開催するなど、超名門ゴルフ場として知られています。ちなみにこのカナダカップの時に、中村寅吉・小野光一が団体で優勝し、中村寅吉が個人優勝しました。この優勝により、日本のゴルフ熱が高まりました。
1995年(平成7年)には日本オープンが開催され伊澤利光プロが優勝しました。その後1999年(平成11年)に日本女子オープンが開催され、村井真由美プロが優勝している。このほかにも数々の競技が開催されています。
オリンピック会場の霞が関カンツリー倶楽部は選手村から遠い?
霞が関カンツリー倶楽部は埼玉県川越市(埼玉県川越市大字笠幡3398)にあり、東京駅からは約63Kmで車で60分~90分ほどです。最寄りのインターは圏央道の圏央鶴ヶ島インターです。インターから約5kmです。電車だと西武新宿線 狭山市駅からタクシーで約15分(約2,000円)です。
選手村予定地(東京中央区)からの距離が遠いのではという意見があり、選手村から近い東京の若洲ゴルフリンクスの方がオリンピック会場として適所ではないかという声があがっています。
オリンピック会場の霞が関カンツリー倶楽部の会員権相場
霞が関カンツリー倶楽部の会員権相場は1200万円位です。ですが、会員になるためには、お金だけでなく、紹介が必要なうえ、人物審査などがありメンバー(正会員)になるには相当ハードルが高いです。
メンバーになるのはなかなか大変なので、会員権は諦めても、ゴルファーなら一度この名門コースをプレーしてみたいものです。霞が関カンツリー倶楽部をプレーするには土日は会員の同伴が必要で、平日も会員の同伴か紹介が必要となっているので、なかなか一般人にはプレーしにくいゴルフ場となっています。その上オリンピック開催コースとなればさらに人気が出るのが必至なので、ますますプレーできないゴルフ場になってしまいそうです。
ゴルフの東京オリンピック会場
ゴルフの東京オリンピック会場は埼玉県の霞が関カンツリー倶楽部ですが、ジャーナリストの大宅映子さんや、有識者などは、公益性と選手村からの近さから若洲ゴルフリンクスで東京オリンピックを開催するのがいいのではないかという声もあがっている。
2016年リオオリンピックでのゴルフ
2016年にブラジルのリオで行われたオリンピックで、ゴルフは112年ぶりに競技種目として復活した。各国2名で72ホールのスコアで順位を競った。日本の出場選手は池田勇太プロが3アンダーの21位で片山晋呉プロが8オーバーの54位で、優勝したのは16アンダーで英国のJ・ローズだった。
女子は野村敏京が9アンダーの4位で、大山志保が8オーバーの42位で、優勝は16アンダーで韓国の朴仁妃だった。野村はあと1打で銅メダルだった。次回2020年の東京オリンピックで誰が出場するかまだ決定していないが、是非メダルに期待したい。今からオリンピックでのゴルフが楽しみだ。
まとめ
2020年の東京オリンピックでの開催ゴルフ場である霞が関カンツリー倶楽部は、とても歴史のある名門ゴルフ場で、女性がメンバー(正会員)になれないなど問題があったが、規則を変更し柔軟な対応をみせている。ゴルフ2015年問題などと言われていた時期もあったが、これからますますの霞が関カンツリー倶楽部、そして日本ゴルフ界は発展を願う。