コロナ後明るい未来か?!ゴルフ発展の3要素(RSC)
現状コロナの影響でゴルフ場に行く人はかなり減っていて、今後もとても厳しい状況が予想されるゴルフ業界ですが、そんななかでもコロナ終息後にはゴルフ人口が増える要素もあります。
上手くいけばコロナを機に、以前よりもゴルフが盛んになり明るいゴルフ業界になるかもしれません。
そのポイントはRSCです。Rはリーズナブル、Sはスピーディー、Cはカジュアルです。それでは細かくご説明いたします。
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ゴルフをやらない要因
まずコロナ前のゴルフ事情ですが、近年大幅にゴルフ人口が減っています。特に若い世代でゴルフをやる人が少なくなっています。現状ゴルフをやっている人の多くは60代や70代で、この年代の人がゴルフをやらなくなったらゴルフ人口は更に減ると言われています。
若者がゴルフをやらない原因ですが、大きく3つあります。それは、お金がかかることと、ゴルフに行くと1日潰れてしまうこと、服装やマナーの規定が厳しいことです。
・時間がかかる
・服装やマナーが厳しい
まずゴルフはお金がかかります。ゴルフ場のプレー代はもちろん、クラブも安いものではありませんし、ゴルフ場でプレーする前には練習場で練習しなければなりませんので、ここでもお金がかかります。また、ゴルフに行くときのウエアも一般の洋服に比べて高機能なのですが高額です。
2つ目の要素の時間がかかるということですが、ゴルフに行くと朝早くから夕方までかかるので休日をほぼ1日使ってしまうことになります。プレー時間は4~5時間ですが、ハーフとハーフの間に食事の時間が1時間くらいありますし、多くのゴルフ場は山奥にあるので、現地に着くまでの移動時間もかなりかかります。
3つ目の要素ですが、ゴルフは服装やマナーが厳しいということですが、ジーパンやTシャツはダメですし、ゴルフ場に行くときにはブレザ―を着なければなりません。また、コースの中でのマナーやルールも始めは分からないことが多いですので窮屈に感じるかもしれません。
コロナでゴルフ場はこう変わる プレー代が安くなる
まずRのリーズナブルですが、コロナでゴルフ場のプレー料金は安くなります。コロナでゴルフ場に来る人が減るので、ゴルフ場側としては料金をさげざるえないというのもありますが、スループレーなので食事代がなくなりますので、かかる費用が安くなります。
コロナでスループレーに慣れてしまうと、お昼に休憩を挟むよりも、スルーのほうがいいと思うゴルファーが増えるので、ゴルフ場もその要望を聞かざるをえません。そうなるとスループレーがより一般的になります。
ゴルフ場のレストランにとっては、食事する人数は大幅に減りますが、他の事業で活路を見いだせると思います。例えば、通信販売用の料理を作って販売したりすれば、今まで以上に利益を上げられるかもしれません。
また、お風呂やロッカー、レストランを使用しないのでクラブハウスをあまり使わなくなります。そうなると、クラブハウスでかかっていた空調や、お風呂の経費や人件費があまりかからなくなりますので、プレー代が安くなります。
ゴルフ場にとっても、過剰なサービスがなくなるので、働くスタッフの人数が減り、人手不足が解消されます。
ゴルフ人口が増えない一番の原因は何しろ、お金がかかるということです。ゴルフにかかるお金が安くなれば、ゴルフ人口が増えるのは、誰しも分かっていることですが、ゴルフ場のプレー代など思い切って料金を下げるのはとても難しいです。
やはり、プレー代を下げると何しろ収入が減ってしまいます。安い料金が定着して多くの人に知り渡れば、プレー人数が増えるので、いずれ収入は増えてくると思いますが、プレー人数が増えるまでどのくらいの期間がかかるか分かりませんし、増えるまで経営が成り立つのかという問題がありますので、思い切ってプレー料金を下げるのはとても勇気のいることです。
しかしながら、コロナの影響でゴルフ場は料金を下げざるをえない状況です。この厳しい状況の時ではありますが、思い切って料金を下げれば、ゴルフ人口が増えるかもしれません。むしろ思い切って料金を下げるのはコロナで影響を受けている今しかないかもしれません。
ただ料金を下げるだけだと厳しいので、今までおこなっていた過剰なサービスを極限まで減らし、現状ではどこのコースでも芝がしっかりと手入れされていてとてもきれいなのですが、今後はそれほど綺麗ではなくてもいいので、メンテナンスにお金をかけないようにしていけば料金を下げることができるのではないかと思います。
今迄は、安くてもコースがあまり綺麗でないコースはお客さんがあまり来なかったかもしれませんが、今後は多少コースが荒れていても、プレー料金が安ければお客様は来てくれるのではないかと推測します。
コロナでゴルフ場はこう変わる 時間がかからなくなる
そしてSのスピーディーですが、コロナでゴルフはあまり時間がかからないものになります。通常9時のスタートだとすると、8時にゴルフ場に行き着替えて練習して、前半プレーして食事をして後半プレーしてプレーが終わると3時くらいでその後、お風呂に入り、コンペだとそのあとパーティーがある場合もあるので、ゴルフ場を出るのが4時半くらいになってしまいます。そしてゴルフ場までの移動時間を考えると、まさに1日がかりになります。
しかし、コロナの影響で時間は短縮されます。まず、ロッカーが使えないので着替えをする時間がなくなりますし、お風呂も入らなくなり、コロナでコンペが減っていますのでプレー後のパーティーがありません。そして、スループレーなので、お昼の休憩時間が無くなります。
コロナの影響でゴルフ場にはコースをプレーしに行くだけになりますので大幅な時間短縮になります。
コロナでゴルフ場はこう変わる 服装規定が緩くなる
また、Cのカジュアルですが、風呂や、ロッカーを使用しないようになっているゴルフ場が多いので、通常ゴルフ場に行くときには、ブレザーを着用しなければならないところが多いですが、ロッカーが使用できないので、ブレザーを着用しなくてもよくなります。
また、ロッカーが使用できないということは着替えができないので、家を出るときからゴルフウエアを着てこなければなりません。そうなると、ゴルフウエアは街で着てもあまり違和感がないものが人気になると思います。
やはり、あまり派手ないかにもなゴルフウエアだと、行きかえりにコンビニに寄るのが恥ずかしかったりしますので、普段着とあまり変わらなくなるのではないでしょうか。この動きに伴い、ゴルフ場側としても、服装規定が緩くなることが考えられます。
どこまで緩くなるか分かりませんが、例えば、シャツの裾はズボンに入れなければならないとか、短パンはもちろんジーパンやTシャツ、ジャージなどももしかしたらOKになるかもしれません。
その昔はニッカポッカでブレザーを着てプレーをしていたようですが、時代の流れとともに変わってきて、ブレザーはクラブハウス内だけになりましたし、ニッカポッカでプレーする人は今ではほとんどいません。ですので、時代のながれとともにコロナを機に一気に変わる可能性があります。
このように、コロナの影響でゴルフは料金が安くなり、時間があまりかからなくなり、服装の規定が緩くなることが考えられます。
もちろん今まで通りのゴルフウエアが全くなくなってしまうという和ではありません。ゴルフウエアは普段街では着れないようなウエアを着れるのが楽しみという人もいますので、今まで通りのゴルフウエアも残ると思います。
コロナ後のゴルフはこうなる
このようにRSCが進むとコロナ後にはゴルフ場は安くなり、時間があまりかからなくなり、服装規定が緩くなるので、ゴルフをやらない原因の3つが改善されます。
マナーについては変わらないかもしれませんが、それ以外の部分についてはゴルフをやらない原因が消えるので、今後ゴルフをプレーする人が増える可能性があります。
何しろプレー代が安くなれば、ゴルフを始めやすくなりますし、時間も1日かからなくなれば、ゴルフの後の時間を有効に使えるようになります。そして、服装の規定が緩くなれば、ゴルフをより身近に感じれて始める際のハードルが下がりますので、今までゴルフをやっていなかった若い人達もゴルフを始める人が増えることが考えられます。
もちろん今までと同じように、料金が高くても、伝統を重んじて服装規定が厳しく、今までと同じく高いサービスを売りにするゴルフ場も残り、安いゴルフ場と2極化すると思います。
まとめ
私はゴルフ業界で仕事をしているので、多少希望も入っていますが、コロナ後は、若い人がゴルフを始めゴルフ人口が増え、ゴルフ場だけでなく、練習場やゴルフクラブメーカーなど、ゴルフ業界全体が潤い、ゴルファーもゴルフ業界で働く人にてってもいい方向に向かうことを信じていますし、そうなることが1日でも早く来てくれることを願っています。