女子プロゴルファー引退ラッシュの要因と背景を分析
2019年終盤に入り女子プロゴルファーの引退が相次いでいます。しかもその引退する選手はツアーで何勝もしている有名女子プロです。そこでなぜ引退してしまうのか?その原因を分析してみました。
Contents
引退する女子プロの共通点
今年限りで引退する女子プロの共通点は、今季の結果があまりよくなく、来年度のシード権を逃しているということです。シード権がないと、クォリファイトーナメントという予選会に出場し、来年度の出場権を取得しなければなりません。
このクォリファイトーナメントはとてもシビアで昨年までシードを持っていたからといっても、必ず上位に入り来年度のトーナメント出場権が得られるということはありません。
下から勢いのある選手がたくさん上がってくるので、何勝もしていたり、今までシードを持っていた選手といえども、簡単には上位に食い込むことができません。
もちろん今までシードを持っていた女子プロは実力があるので、調子が良ければ当然上位に食い込みますが、調子が悪い時にはなかなかトーナメントの出場権を得ることができません。シード落ちをしているということは、確実に調子が悪かった1年だったということになるので、クォリファイで上位に食い込むのがとても難しくなります。
シードを持っていた女子プロであれば、しっかりと態勢を立て直し、調子を上げることができれば、クォリファイで上位にはいり、来年の出場権を得ることができると思いますが、シード落ちという現実がある中で、モチベーションを上げて、練習にとりくみ、調子を上げていくとこはたやすいことではありません。
女子プロ引退の背景
一昔前までは、引退を表明する女子プロはあまりいませんでした。いたとしても、プロとしてやっていくには高齢になり、体力的に難しいかなと回りの人にも分かり惜しまれつつも引退するケースがあるくらいでした。
しかし、近年(特に2019年)は、20代や30代と若く、まだまだプロとしてやっていけるのではないかと思われる年齢での引退が目立ちます。
この背景には、アニカソレンスタムの存在が大きいような気がします。アニカソレンスタムは、LPGAで72勝もしており、世界ゴルフ殿堂入りをしているトップ選手でしたが、突然37歳で引退の発表をして世界を驚かせました。
アニカソレンスタムは、「人生で優先したいことがほかにも多くある」というコメントを残し引退に至りました。このアニカそれスタムの影響を強く受けているとみられるのが、大人気だった宮里藍プロです。宮里藍プロの引退の理由がアニカソレンスタムと関係があるかどうかは分かりませんが、宮里藍プロも惜しまれつつ31歳で引退しました。
はたから見るとまだまだ若いし、まだまだトーナメントで活躍できそうな感じがするのですが、本人しか分からないこともあるかと思います。
今の若い女子プロは宮里藍プロを目指してゴルフをやってきたという人も多いと思いますので、若くして引退するというのも、それほど本人としては、当然の流れなのかもしれません。
ダフリやトップが出てしまったり、球筋が安定しないようであればLINEに登録していただければあなたのスイング無料で1回診断します
引退する女子プロは成功者
トーナメントプロを目指すゴルファーはたくさんいますが、シードを獲得したり、ツアーで1勝するということは大きな目標になっていますので、今回インタを表明している女子プロは、シードを複数年維持していた経験があったり、ツアーでの優勝経験もあるので、プロゴルファーとしては成功者といえます。
プロを目指す選手のなかには、シードや1勝はおろか、ツアーで出ることさえもできずにゴルフ人生を終わってしまう選手がたくさんいます。ですので、今回引退する女子プロのなかには、ある程度やり切った感があるのかもしれません。
引退する女子プロのゴルフ歴
一昔前までは、プロとして高齢となり、体力的にきつくなってきたら引退する人が多かったように思いますが、近年は体力的にまだまだいけそうでも引退してしまう女子プロが多いです。
一昔前までは、ゴルフを始める年齢が高く、ある程度大人になってからゴルフを始めてプロになる人が多かったのですが、宮里藍プロの活躍を期に、ゴルフを始める年齢の低年齢化が進みました。
小学生や中学生のうちからゴルフを始めるのが、一般的になってきました。この動きが、トーナメントプロの低年齢化につながっています。ゴルフを始める年齢の低年齢化が進んでいますので、年齢は若くてもゴルフ歴は長いプロが多いですので、ある程度、ゴルフに関してはいろいろやり切ったという思いのプロが多いので、引退する年齢も若くなっているのかもしれません。
また、小さいころからゴルフばかりしてきた選手が多いので、トーナメントである程度結果を残したら、ゴルフ以外のこともやってみたいと思うのも自然のことだと思います。
ダフリやトップが出てしまったり、球筋が安定しないようであれば私のLINEに登録していただければあなたのスイング無料で1回診断します
引退するゴルフ女子プロの懐事情
今回引退を表明している女子プロはツアーで何勝もしていますし、賞金もかなり稼いでいますし、スポンサー契約があった選手もいるので、数億円単位で稼いでいることが想像できます。
経費が多くかかったり、税金をたくさん納めたとしても、普通の人よりはかなり稼いでいますので、引退してもそれほどすぐにお金に困ることはないと思います。
また、近年女子プロはとても人気があり、プロアマ戦というのが各地で行われています。このプロアマ戦は、トーナメントの前日などに行われるものもありますが、それ以外にも、トーナメントとは全く関係のないところで行われているものもあります。
プロアマではトーナメントに出場したことがない女子プロでも、1,000万円以上稼ぐプロもいます。特にビジュアルがいいプロはかなり稼ぎます。プロアマでは、成績で賞金を得るのではなく、多くの場合出場するだけで参加費を得ることができます。
シードを持っていた女子プロや、まして優勝経験があるプロであれば、かなり高額でのオファーが来ますので、もしかしたら、トーナメントに出ているときよりも稼ぐことができる選手も出てくるかもしれません。
まとめ
若くして引退する選手は、一度トーナメントから離れてしまっても、ゴルフ以外このことで人生を謳歌し落ち着いたら、またいつの日かトーナメントに復活してくれるのを期待しているファンは多いと思います。
テニスの伊達公子選手のように、一度第一線を離れても、数年後もしくは十数年後にまた復活してくれる選手が出てくることを願っています。
今、女子プロはとても人気があるので、この状態が続けば、いつの日か、女子のシニアトーナメントが行われれる日が来るかもしれません。その日が来るのを楽しみに待ちましょう。
ダフリやトップが出てしまったり、球筋が安定しないようであればLINEに登録していただければあなたのスイング無料で1回診断します