ドライバーとアイアンのスイング3つの違い。ここを意識すればOK。
ドライバーとアイアンではクラブヘッドの形や、長さなどが異なりますが、スイングは同じでいいのでしょうか?ゴルフを始めるときは、はじめはアイアンで練習し、少し当たるようになってきたらドライバーを練習しますが、ドライバーの練習を始めるときに、あまりの形の違いにどのように打ったらいいか戸惑ってしまいます。
結論からいうと、ドライバーとアイアンのスイングでは異なるところがあります。ではどこが異なっていて、何に気を付けてスイングすればいいのかについて解説させていただきます。
Contents
ドライバーとアイアンの目的の違い
まずドライバーとアイアンでは目的が違います。ドライバーはボールを遠くに飛ばすためのショットです。当然ですが、遠くに飛べばいいといっても狙った方向とあまりに違うところに飛んで行ってしまっては、OBや林にはいってしまうので、ある程度の精度は求められますが、基本的には遠くにボールを飛ばすクラブです。
一方アイアンは狙ったところにボールを飛ばしていくクラブです。狙った方向、狙った距離にボールを運ばなければなりません。
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ドライバーとアイアンのアドレス5つの違い
ドライバーとアイアンでは構え方がことなります。異なる点は5つあります。それはボールの位置、スタンス幅、手と体の距離、前傾角度、重心のかけ方です。
まずボールの位置です。ドライバーは左足かかと内側になり、クラブが短くなると徐々に右足寄りによっていき、ウエッジでは両足のセンターになります。そしてドライバーは高くティーアップして打ちます。
ドライバーの場合は高くティーアップしたボールを、アッパーブローといってクラブヘッドが下から上に上がるときにボールにあたります。アイアンの場合は、ダウンブローといってクラブヘッドが上から下におりてくるときにボールにあたります。
あとスタンス幅もことなります。ドライバーは飛ばすクラブなので、大きく振るので、安定させるのと、重心移動を大きくするためにスタンスを広くします。
また手と体の距離も変わります。アイアンは手の位置は肩の真下になります。なぜ真下かというと、手が肩の真下にあれば振ったとき(インパクトの時)に同じ位置に戻ってきやすいからです。一方ドライバーは振りが大きくなり、強く振るので、インパクトで手が体から離れるので、アドレスから少し離しておきます。
前傾する角度も変わります。ドライバーはクラブが長いので浅くなり、アイアンなどクラブが短くなると前傾が深くなります。
重心のかけ方も異なります。アイアンの場合は左右均等に重心をかけますが、ドライバーの場合は右足に少し重心をかけておきます。なぜかというとドライバーはボールが左にあるので、そのボールの後ろにクラブヘッドを構えるには、右の肩を少し下げて重心を右足にかけないと、右肩が前に出てしまうからです。
2.スタンス幅
3.手と体の距離
4.前傾角度
5.重心のかけ方
ドライバーとアイアンのスイング3つの違い
ドライバーとアイアンのスイングでは3つ違う点
があります。
それは、ボールのとらえ方、スイングの大きさ、スイングプレーンの3つです。
ドライバーはティーアップされている状態からボールを打ちますが、アイアンはティーショットで使う時はティーアップしますが、それ以外で使う時は地面にあるボールを打ちます。
アイアンでボールを打つときはクラブヘッドが下降しているときにボールにあたり、クラブヘッドの最下点はボールの前(左)になります(ダウンブローでボールを打ちます)。アイアンでボールを打つときのインパクトは、クラブヘッドよりも手が先行(左)してボールを打ちます。(ハンドファースト)
これに対しドライバーでボールを打つときののクラブヘッドの最下点はボールの後ろ(右)になり、クラブヘッドが上昇しているときにボールを打ちます(アッパーブローでボールを打ちます)。ドライバーでボールを打つときのインパクトはハンドファーストになりません。
アイアンとドライバーショットの一番の違いは、このダウンブローで打つかアッパーブローで打つかです。
2つ目の違いは目的の違いにより、スイングの大きさが異なります。ドライバーは遠くにボールを飛ばす目的があり、アイアンは狙った距離を打つクラブという目的があります。ですので、ドライバーのほうがアイアンよりも少し大きいスイングになります。
ドライバーはアイアンよりもクラブが長いので、アドレスでの前傾は浅くなるので、スイングプレーンがフラットになります。
アイアンはドライバーに比べてアッライトなスイングプレーンになります。
このようにドライバーとアイアンのスイングでは、1.ボールのとらえ方、2.スイングの大きさ、3.スイングプレーンの3つの違いがあります。
2.スイングの大きさ
3.スイングプレーン
ドライバーとアイアンのスイングで何を変えればいいか
ドライバーとアイアンでスイングの違いは3つありますが、実際にクラブを振るときに何を意識して振ったらいいのでしょうか。スイングするときに意識して変えることは何もありません。
アドレスを変えるだけです。ボールのとらえ方は、ボールの位置とスタンス幅と重心の位置を変えるだけで自然にドライバーはアッパースイングになり、アイアンはダウンブローになります。
スイングの大きさですが、これもスタンス幅を広げることとで自然にスイングが大きくなります。
そして、スイングプレーンですが、これは持つクラブの長さが変わることにより、前傾角度が変わるので、自然にスイングプレーンが変わります。
このようにドライバーとアイアンのスイングは3つの異なることがありますが、アドレスを変えるだけで自然に変わります。
ドライバーとアイアンのクラブの違い
ドライバーとアイアンではクラブの形が変わります。近年ドライバーのヘッドの大きさは400ccを超えるものが主流になっています。ですが、アイアンのヘッドの大きさはそれほど大きくなっていません。
クラブヘッドの大きさの違いにより、振り方を若干変える必要があります。アイアンはまっすぐ飛んでいても、ドライバーはスライスしてしまったりしませんか?
ドライバーはクラブヘッドが大きいので、フェースが返りにくいためスライスが出やすくなっています。アイアンの場合は、ヘッドが小さいので、バックスイングでフェースが開いてもダウンスイングでフェースを閉じることがそれほど難しくありませんが、ドライバーの場合はクラブヘッドが大きいので、バックスイングで一回フェースが開いてしまったら、ダウンスイングで閉じるのが困難です。
同じスイングをすると、ドライバーの場合はアイアンよりも少し球が捕まりずらく、少しスライスするので、それを頭に入れてコースをラウンドしてください。
そこでドライバーでまっすぐな球筋を打つには、テークバックでフェースが開かないように少しフェースを下(地面)を向かせるようないめーじでバックスイングしてください。そうすることでトップ~ダウンスイングでもフェースが開きにくくなります。
まとめ
このようにドライバーとアイアンでは目的が違うのでスイングが異なります。ですが、スイングを変えてしまうと複雑になってしまうので、スイングは変えずにアドレスを変えてください。
またドライバーはアイアンよりも少しスライスしやすいので、同じスイングをして、ドライバーはスライスするのを見越して左を向いて打つか、ドライバーでスライスさせないようにするのであれば、テークバックでフェースが開かないようにフェースを少し下(地面)を向くようにしてバックスイングしてください。