フェアウェイウッドがスライスしてしまう原因と対策
フェアウェイウッドはロングホールのセカンドショットや、狭いホールのティーショット、長いショートホールで力を発揮するクラブです。長い距離を打つことができるので、とても重宝しますし、大きな武器になるのですが、スライスしてしまい、林に入ってしまったり、OBを打ってしまったりしてがっかりしてしまったことはありませんか?
5番ウッドや7番ウッドなどは球がつかまりやすく、どちらかというとフックしやすいクラブなのですが、なぜかスライスしてしまうこともあります。そこでなぜフェアウェイウッドでスライスしてしまうのか?その原因と対策について解説させていただきます。
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フェアウェイウッドがスライスしてしまう原因
なぜスライスしてしまうかというと、クラブヘッドの軌道がアウトサイドインになってしまう事とフェースが開いてしまうからです。アウトサイドインになってしまう原因ですが、大きく2つあります。それは、バックスイングで肩の回転不足になってしまうことと、切り返しのタイミングが早くなってしまうことです。
バックスイングで肩の回転が浅くなると、ダウンスイングで手やクラブヘッドをインサイドから降ろすスペースがないので、どうしてもアウトサイドから下りてしまいます。バックスイングでは、背中を目標方向に向けるようにしてください。
そして切り返しでは、肩がダウンスイング方向に回転し始めるのが早くなってしまうと、クラブがアウトサイドから下りてきてしまいます。トップの手の位置は高いのですが、そこから肩がダウンスイング方向に回転を始めてしまうと、手やクラブが高い位置からボールに向かって降りてきてしまうので、アウトサイドインになってしまいます。
切り返しで、背中が目標方向を向いたまま、腰が左に動き、それから肩をダウンスイング方向に回転させるようにして下さい。背中が目標方向を向いたま腰が左に動くと、手が下に下がります。そして手が下に下がった位置から、肩がダウンスイング方向に回転すれば、クラブヘッドの軌道がアウトから下りずに、オンプレーンな軌道で下りてきます。
あとフェアウェイウッドで距離を出そうとしてしまう意識が強すぎると、切り返しで腕や手(特に右手)に力が入ってしまうと、手で前にクラブを押してしまうので、アウトサイドインの軌道になりやすいです。なるべくスイング中に、グリップを握る強さを変えないように意識してくただくことにより、アウトサイドインの軌道が直りスライスしなくなります。
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フェアウェイウッドがスライスしてしまう原因 アドレス
フェアウェイウッドでスライスしてしまう原因が、アドレスにある場合もあります。まず左足に重心がかかっていると、バックスイングがアウトに上がりやすくなり、ダウンスイングもアウトサイドから下りやすくなってしまいます。
また体の向きがオープンだと、アウトサイドインの軌道になってしまいます。つま先のライン、膝のライン、腰、肩のラインがオープンだとアウトサイドインになってしまいます。特に肩のラインや、肘のラインがオープンになってしまうと、アウトサイドインの軌道になってしまいます。
グリップも重要です。特に右手が被り、右手がウィークだと、肘や肩のラインがオープンになりやすくなり、アウトサイドインになってしまいます。
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フェアウェイウッドがスライスしてしまう原因の対策
まずバックスイングで肩をしっかり回すようにするには、重いものを振るといいです。練習用のバットや、クラブを2本一緒に持って素振りをするようにすると、バックスイングで肩が回転するようになります。
あと切り返しのタイミングが早くなってしまう事への対策ですが、これを直す練習方法としては、まず正しい動きをゆっくりとした動きで確認しながら練習してください。
ダウンスイングで、肩よりも腰のほうが先にダウンスイングする動きを習得していただければ、アウトサイドインの軌道が直るのですが、そのためには、なるべく早く腰をダウンスイング方向に動かすことです。
トップから肩はそのままにしておいて、腰だけをダウンスイング方向に動かそうとすると、どうしても腰と一緒に肩がダウンスイング方向に回転してしまいます。ではどういたらいいかというと、バックスイングが上がっている途中に、腰がダウンスイング方向に動けば、腰だけ先に動かすことができます。
バックウイングで手が上がっている途中であれば、バックスイング方向に上半身は動いていますので、腰を先にダウンスイング方向に動かしても、すぐにはダウンスイング方向に動かすことができません。
そうすると胸が後方を向いているときに、腰が左に動くので、手やクラブヘッドが真下に降りるような形になりますので、そこから肩の回転が始まると、クラブをオンプレーンにすることができます。
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フェアウェイウッドがスライスしてしまう原因を直すためのドリル
アウトサイドインの軌道を直すための練習ドリルですが、1,2,3のタイミングでボールを打ってください。まず1でバックスイングを左腕が水平のところまで上げていただくのですが、そのときに、左足を右足の横に持っていき右足にくっつけてください、そして2で左足を左に踏み込んでいただくのですが、その時に左手はトップの方向に動かしてください。
この2の時に上半身はバックスイング方向に、下半身はダウンスイング方向に動かします。つまり上半身と下半身は逆方向に動きます。この逆方向に動く動きを感じていただくのが、このドリルの目的です。そして3でボールを打ちます。
このドリルを練習していただくことにより、クラブヘッドがアウトサイドインから下りなくなり、オンプレーンで振れるようになります。
後はクローズスタンスで練習していただくのも効果があります。クローズスタンスでアドレスして、スタンスと平行にクラブヘッドを振ってください。
そしてクローズスタンスで何球か打ったら、少しずつクローズの度合いを弱めていただくのですが、クラブヘッドの軌道は変えないように意識してスイングしてください。そうすることでアウトサイドインの軌道が修正されます。
後は、トップまでクラブを上げたら、そこから腰を左に動かしてダウンスイングするのですが、この時に、胸を後方に向けて置いたままクラブを水平の位置まで下ろして止まってください。その時のクラブの位置は、両つま先を結んだライン上に来るようにしてください。そしてそのあとに体を回転させてボールを打ってください。
これらのドリルを行っていただくことにより、アウトサイドインの軌道を修正することができるので、スライスしなくなります。
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まとめ
5番ウッドや7番ウッドは、本来球がつかまりやすく、左にボールが飛びやすいクラブなのですが、スライスしてしまう時もあるかと思います。左に球が飛ぶのを計算して、少し右を狙てボールを打ったのに、そこでスライスしてしまうと大けがしてしまいます。
ですので、是非この記事を参考にしていただき、フェアウェイウッドのスライスを直してください。スライスしなくなって、球筋がフックのみになれば、安心して目標の右側を狙ってショットすることができますので、自信をもってショットできますので、結果がよくなりスコアもよくなります。
5番ウッドや7番ウッドは本来高弾道なので、スライスしてしまうと、高く上がりすぎてしまい、狙った距離が打てなくなってしまうこともありますので、スライスを直すように練習を繰り返して下さい。
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