ラウンド前の練習の仕方でスコアが大きく変わります。効果的な方法とは。
ゴルフ場のスタート時間は朝早く、家から遠いゴルフ場にいったときは、車を長時間運転してからのスタートになるので、体がこわばった状態でのスタートになります。また家から近いゴルフ場だと、起きてあまり時間がたっていない状態でのスタートとなります。
ですので、ゴルフ場についたらウォーミングアップが必要になります。ウォーミングアップの目的は2つあります。それは、ケガの予防と、高いパフォーマンスを発揮するために準備しておくことです。そこでスタート前の練習方法について解説させていただきます。
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スタート前のウォーミングアップ
準備運動せずにいきなり体を動かすと当然ケガをしやすくなります。ケガをしてしまうと、一緒に回っている同伴者に迷惑がかかってしまうこともありますし、なにしろ自分がプレーしていて楽しくありません。
最悪の場合、その後、何週間もしくは何カ月かゴルフができなくなってしまうこともあります。ですので、ラウンド前にはしっかり準備をしておくことが必要です。
もう一つの目的である高いパフォーマンスを発揮するために体を整えておく必要があります。やはり最高の状態にしておくには、それなりの準備が必要です。
いいスコアを出すためのウォーミングアップ
まず朝起きてからの時間ですが、起きてすぐでは体もまだ寝ていますので、ラウンドする時間の3時間前には起きていたいものです。特に家から近いゴルフ場の時には、早めに起きるようにしてください。
スタート前には何をやればいいかというと、できれば体を温めるために軽くランニングするのが効果的です。時間にすると5~10分くらいで、全力で走るのではなく、軽くゆっくり走ってください。体を鍛えるのが目的ではありませんので、無理をしないようにしてください。ポイントは疲れない程度にはしてください。
中学や高校では、ゴルフに限らずにいろんな部活で練習を始める前に軽くみんなでランニングをしたと思いますが、あの要領です。
軽くランニングするのがいいのですが、このランニングで疲れてしまっては逆効果になってしまいますし、普段運動を全くしていない人が、いきなりランニングしてしまうと、それが逆にケガにつながったり、疲れてしまいますので、普段あまり体を動かしていない人は、ランニングではなく、歩いて散歩がいいです。少し歩くことにより、体が温まります。この歩くのも疲れない程度のペースと時間で行ってください。
ランニングもしくは散歩のあとはストレッチです。ストレッチはあまり長い時間やりすぎないようにしてください。あまり長い時間をかけて筋肉を伸ばしてしまうと、筋肉が伸び切ってしまい、高いパフォーマンスが発揮できなくなりますし、ケガをしやすくなってしまい逆効果になってしまいますので、あまり長い時間やらずに軽く行ってくください。
ラウンド前のお風呂ってどうなの?
ラウンド前に目を覚ますのと、体を温めるためにお風呂に入るなんて方もいるかと思いますし、普段から朝起きたらシャワーを浴びるのが習慣になっているかもしれません。ですが、ラウンド前のお風呂には注意が必要です。
お風呂に入ったり、シャワーを浴びると体が温まるので、ウォーミングアップとしては有効な方法ではあるのですが、あまり長い時間になってしまいますと、筋肉が伸び切ってしまいリラックスしすぎてしまい、休むモードになり高いパフォーマンスが発揮できません。特に湯舟につかるときは長い時間にならないように注意してください。
ラウンド前の練習
いいスコアでラウンドしようと思ったら必ず練習場で練習をしてください。もし練習場がないゴルフ場であれば、素振りを行ってください。ラウンド前の練習場での目的は2つあります。一つはウォーミングアップと現状の把握です。
ウォーミングアップですが、いきなり1番のティーグランドで、思いっきりドライバーを振ったら体のどこかを痛めてしまいますので、ケガの予防のために練習を行ってください。
もう一つの目的は、現状の把握です。特にいつものリズムとテンポで気持ちよくスイングした時にどんな球筋が出るかを調べて置いてください。朝の30球程度の練習でスイングや球筋を変えるのは不可能ですので、球筋やスイングを変えようとせずに気持ちよくいつも通りのスイングを心がけてください。
アドレスのチェックもするようにしてください。アドレスがいつもと違ってしまうと球筋が変わってしまいます。スタンス幅やボールの位置や、重心のかけ方、頭の位置、手の位置等がいつもと同じになっているかチェックしてください。
そのうえでどんな球が出るかよく見ておいてください。ただ左に飛んだとか右に飛んだではなく、打ち出し方向がどっちにどれくらいで、曲がる方向がどっちにどれくらい曲がるかを見ておいてください。
一番よくないのは、スライスが出たからといって何とかまっすぐな球筋にしようとしてスイングをあれこれ変えてしまうことです。そうすると、右にも左にも曲がる状態になってしまい、コースに行ったときにどこを向いて構えればいいのか分からなくなってしまいます。
朝の練習場でいつものリズムとテンポで気持ちよく振ったときに出た球筋がコースでも出ることを想定してラウンドしてください。例えば左に10ヤード出て、右に20ヤード曲がるスライスが多く出ていたら、最終的にボールを落としたいところよりも10ヤード左をむいてスイングするようにしてください。こうすることにより、狙ったところにボールを運びやすくなります。
ラウンド前に練習するクラブ
ラウンド前に練習するクラブですが、まずウエッジとドライバーは必ず打ってください。そのほかのクラブは、いつも練習しているクラブや、一番ホールで使いそうなクラブや、最初のショートホールで使いそうなクラブを練習するようにしてください。
練習する順番ですが、まず最初にウエッジを練習し、少しづつ長いクラブで練習しドライバーまで打ったら、最後はウエッジを打って終わってください。なぜ最後にウエッジを練習するかというと、ドライバーだとどうしても強く振ってしまいますので、最後にリズムとテンポに気を付けてウエッジを打って、力が入らずににリラックスした状態にしておいてください。
ラウンド前のパター練習
ラウンド前にはパターの練習も必ず行ってください。ラウンド前のパター練習での目的は2つあります。距離感を掴むことと狙った方向に打てるようにしておくことです。具体的には、長い距離の練習と短い距離の練習をしておいてください。
距離感を掴む方法ですが、まず振り幅と転がる距離の関係を掴んでおいてください。どのくらい振ったらどのくらい転がるのかを見ておいて下さい。例えば、手もしくはクラブヘッドを右足の前まで上げて左足の前まで振ったときに何メートル転がったか、もしくは何歩分転がったかを確認しておいてください。
そして振り幅を変えて何種類か行ってください。例えば、右足の内側、真ん中、外側まで上げて左足の内側、真ん中、外側まで振ったときにどれくらい転がるかを見ておいてください。振り幅は左右対称に振るようにしてください。
またいつも同じスイングスピードで振らないと同じ振り幅でも、転がる距離が変わってしまうので、いつも同じスピードで振るようにこころがけてください。
コースに出たら、まずカップまで何メートルもしくは、何歩あるかを確認して振り幅をどのくらいにしたらいいかを決めてください。しかし、コースのグリーンには上りや下りがありますので、そこは多少調整が必要です。
そして短い距離の練習も行ってください。短い距離は狙った方向に打てるようにして置いてください。狙った方向に打てないのは、いくつか原因がありますが、まずアドレスが正しく構えられているかチェックしてください。
ショット同様アドレスが変わってしまうといつもと同じストロークができなくなってしまい、狙った方向にボールを打ち出せなくなってしまいます。
まとめ
ラウンド前の練習では、スイングを変えずにいつものスイングをして、その日に出やすい球筋を把握しておくことが非常に大切です。またスタート前の練習を正しく行うことにより、いいスコアを出しやすくなりますので、この記事を参考にうまく準備してラウンドに臨んでください。