ハーフウェイダウンの正しい形とフェース向き。これができればナイスショット確定。
ハーフウェイダウンとはダウンスイングでシャフトが水平になるポジションです。この位置はインパクト直前なので、このポジションでの形が間違っているといいボールを打つことが難しくなります。特にボールの曲がりに影響を直接与えるフェースの向きはとても重要です。
そこでハーフウェイダウンでの正しい形について解説させていただきます。
Contents
ハーフウェイダウンの正しいクラブの位置
それではハーフウェイダウンの正しい形ですが、まずクラブの位置ですが、シャフトが水平になり、ターゲットライン(ボールを打ち出したい方向)と平行になります。
クラブヘッドがインサイドにあり、グリップエンドがターゲットよりも右を向いていて、ターゲットラインよりもシャフトが右を向いていると、プッシュアウト(右に打ち出す)になってしまいます。またこのシャフトの向きだとフェースの向きは開きやすくなります。
逆にクラブヘッドがアウトサイドにあり、グリップエンドがターゲットよりも左を向いていて、ターゲットラインよりも左を向いていると、左への引っ掛けボールになってしまいます。
ハーフウェイダウンでの正しい形
ハーフウェイダウンでの正しい形ですが、ポイントは3つあります。フェースの向きと重心の位置と下半身リードです。
ハーフウェイダウンでのフェースの向きはとても重要です。インパクト直前なので、直接ボールの曲がりに影響を与えます。フェースの向きは少し下を向いた状態になります。この位置でフェースが真横を向いていたら(トゥが真上を向いていると)フェースが開いてスライスしてしまいます。逆に閉じすぎているとフックしてしまいます。
次に重心の位置ですが、重心は左足にしっかり乗っています。インパクトでは左足に重心が乗っていなければなりません。ですのでインパクト直前であるハーフウェイダウンのポジションでは左足に重心が乗っていなければなりません。
そして、下半身リードですが、肩よりも腰のほうが先行して動いていなければなりません。
ハーフウェイダウンでの正しいフェースの向き
ハーフウェイダウンでのフェースの向きを正しく保つためには、その前のトップの位置でフェースの向きを正しくしておくことです。トップでのフェースの向きが間違っていると、ハーフウェイダウンで正しいフェースの向きに修正することは非常に難しいです。
トップでの正しいフェースの向きは、トゥが真下を向いた状態が0度、フェースが真上を向いた状態を90度とすると、45度~60度になるのが正しいフェースの向きです。トップのフェースの向きが正しければ、ハーフウェイダウンでも正しいフェースの向きになりやすくなります。そうすることにより、インパクトでのフェースの向きも正しくなり、まっすぐに近い球筋を打つことができます。
ハーフウェイダウンで正しいフェースの向きよりも開いてしまう人が多いのですが、なぜ開いてしまうかというと、トップで正しいフェースの向きにしてしておくとももちろん大事なのですが、ダウンスイングで間違った動きをしてフェースが開いてしまう場合もあります。
ダウンスイングでフェースが開いてしまうのは、腰やおなかが前に出てしまい、前傾角度が浅くなってしまい手が浮いてしまうとフェースが開いてしまいます。
ダウンスイングで無理にインサイドからクラブヘッドを下ろそうとしたり、高い球を打とうとしようとするとハーフウェイダウンでフェースが開いてしまいます。
フェースを開かないようにするためのポイントは、切り返しで左わきに少し力を入れて、左わきを締めるようにすることです。そうすると、クラブが立って降りてくるので、フェースが開きにくくなります。そして、ダウンスイングでおなかを前に出さないように、おなかにも少し力を入れてください。
ハーフウェイダウンでの重心位置とスイング中の正しい重心移動
インパクトで左足に重心があることにより、クラブヘッドの最下点がボールよりも左になるので、アイアンの場合ダウンブローにボールを打つことができます。
右足に重心があると、クラブへっ度の最下点がボールよりも右になってしまうので、ボールを打つよりも前に地面にクラブヘッドがあたり、その後ボールにあたるので、ダフッたり、トップしてしまったりしてしまいます。
かといってアドレスの状態から左足に重心をかけておけばいいわけではありません。アドレスではアイアンの場合左右均等に重心をかけます。アドレスから左足に重心をかけてしまうと、重心移動をうまく使えなくなってしまうので、ボールを遠くに飛ばすことができません。
またクラブヘッドの軌道もバックスイングでアウトに上がり、ダウンスイングもアウトサイドインから降りやすくなります。
ではスイング中の正しい重心移動について解説させていただきます。スイング中の正しい重心移動は、まずアドレスではアイアンの場合左右均等に重心をかけておきます。そしてバックスイングで右足に重心が乗り、ダウンスイングの早い段階で左足に重心が乗ります。左腕が地面と水平になる位置ではほとんど左足に重心が乗ります。
なぜダウンスイングの早い段階で左足に重心を乗せておくかというと、そのほうが、体全体でクラブを左に引っ張ることができるので、早くクラブを振ることができるのと、正確にボールをとらえることができるからです。左に動きながらボールを打つのは難しくなりますが、左足に重心をしっかり乗せてからであれば、左右には動かないでボールを打つことができるので、ボールを正確にとらえやすくなります。
ハーフウェイダウンでの腰と肩の関係
そして、ハーフウェイダウンでのもう一つのポイントである下半身リードですが、肩よりも腰のほうが先行した動きをしていなければなりません。
腰はアドレスの時よりも少し左を向いています。ですが、肩はターゲットラインとほとんど平行になっています。つまりおなかはアドレスの時よりも左を向いていて胸はアドレスと同じ向き(ボールのほうを向いている状態)かそれよりも少し右を向いています。
ここで、おなかと胸が同じ方向を向いていてはダメです。同じ方向を向いているということは、切り返しでタメがなくクラブヘッドの軌道がアウトサイドインになっている可能性が高いです。そうすると、左へのひっかけか、スライスが出てしまいます。
腰と肩の回転差があることにより、体幹の大きい筋肉を使うことができ、クラブを早く振ることができます。腰と肩に回転差がなければ、腕の力しか使用することができなくなってしまうので、クラブを早く振ることが難しくなりますし、安定しません。
ハーフウェイダウンで肩よりも腰を先行させるためには、切り返しをうまく行う必要があります。バックスイングで腕やクラブが上がっている途中で、下半身はダウンスイング方向に動かす必要があります。そしてトップで上半身と下半身で逆方向に動き引っ張りあう形になります。この形があることにより、クラブを正しい軌道で早く振ることができます。
トップまで行ってから下半身がダウンスイング方向に動き始めても、大きな上半身と下半身の捻転差を作ることができませんし、クラブヘッドの軌道もアウトサイドインの軌道になってしまいオンプレーン振ることができません。
・左重心
・下半身リード
ハーフウェイダウンでの正しい動きを習得するには
ハーフウェイダウンでの正しい形はどのようなものか分かっていただけと思いますが、ではその動きをどのように習得るかですが、ゆっくりとした動きで体の動かす順番を意識しながら、アドレスからハーフウェイダウンまで動かす練習をしてください。
なかなか通常のスイングのように早い動きでは正しい動きを習得するのは難しいので、ゆっくりとした動きで練習を重ねてください。
まとめ
このようにハーフウェイダウンの形というのは、インパクト直前なので、とても大切で、この形が間違っていたらいい球は出ませんので、この記事を参考に正しい形を習得してください。