ゴルフのトップでヘッド が垂れる原因と直し方
Contents
トップでの正しいクラブの位置
まずトップでの正しいクラブの位置ですが、スイングしている人を正面から見たときに、シャフトは水平か水平の少し手前がいいです。水平よりも大きくなって、クラブヘッドがたれ下がってしまうと、正確にボールをとらえるのが難しくなります。
後方から見たときは、クラブヘッドが目標方向を指すのがちょうどいいです。目標方向よりも、右を向くとシャフトクロスといい、目標よりも左を向くとレイドオフといいます。トップではクラブヘッドが目標方向か、わずかなレイドオフなら問題ありませんが、シャフトクロスはよくありません。
なぜシャフトクロスがよくないかというと、シャフトクロスになってしまうと、クラブヘッドをダウンスイングを正しい位置に下ろしにくくなるからです。ダウンスイングでは、クラブヘッドをスイングプレーン上に下ろしてくるのが理想です。
スイングプレーンとは、スイングしている人を後方から見たときに、シャフトのライン上とボールと首の付け根を結んだラインでできる3角形の間のことを言います。この3角形の間にクラブヘッドを下ろすことができればナイスショットを打ちやすくなリます。
トップでシャフトクロスしてしまうと、このスイングプレーンからクラブヘッドが遠くなってしまうので、ダウンスイングでスイングプレーンにクラブヘッドを下ろしにくくなり、方向性が悪くなり、ナイスショットが出にくくなります。ですので、トップではシャフトがのくひょう方向を指すか、わずかなレイドオフがいいです。
トップでの正しいフェースの向き
トップでの正しいフェースの向きですが、トゥが真下を向いた状態を0度とし、フェースが真上を向いた状態を90度とすると、理想的なフェースの向きは、45度~60度になります。これよりもトゥが下を向いた状態をオープンといい、これよりも上を向いた状態をクローズといいます。
トップでのフェースの向きは、バックスイングの結果であり、バックスイングが正しく行われたかどうか確かめることができます。そして、トップでのフェースの向きはダウンスイング以降の動きに影響を及ぼし、球筋にもかなりの影響を与えます。
例えばトップでフェースが上を向いていて、閉じていれば、球筋はフックしやすくなります。フックして左に行きやすいので、左に行かないように、打ち出しを右に出したくなり、打っているうちにクラブヘッドの軌道はインサイドアウトになりやすいです。逆にトップでのフェースの向きが開いていれば、スライスしやすくなります。スライスして右に行きやすいので、右に行かないように打ち出しを左に出したくなり、アウトサイトインの軌道になりやすいです。
トップでクラブヘッドが垂れ下がてしまうとどうなるか
トップでクラブへっどが垂れ下がってしまうと、出やすいミスショットとしては、やはり、正確にボールのところにクラブヘッドを戻すことができないので、ダフリやトップが出やすくなります。
またトップが大きいので、インパクトの状態になってもクラブヘッドが戻ってこないで、振り遅れてしまいます。クラブヘッドが戻ってこないので、手がクラブヘッドよりも先行するので、フェースが開きやすくなりますので、スライスが出やすくなります。
トップでクラブヘッドが垂れてしまう原因
先ほどご説明した通り、トップではシャフトが水平もしくはその少し手前がいいのですが、水平よりも大きくなってしまい、クラブヘッドがたれてしまうことがあります。
トップでクラブヘッドが垂れてしまう原因は、大きく2つです。それは左肘が曲がってしまうこととコックが深くなってしまうことです。
まず左肘ですがトップでは伸びているのが理想です。伸びているといっても力を入れてピンとまっすぐに伸ばす必要はありませんが、肘はほとんど曲がりません。
左の肘がなぜ曲がってしまうかというと、バックスイングを腕で上げてしまっているからです。バックスイングは腕ではなく、体を使ってあげてください。体を使うとは、肩をしっかりと回すということです。
肩を回さないで腕やクラブを上に上げようとすると、顎が邪魔で腕を伸ばしたまま上に上げることができません。肩が回っていないと、顎が邪魔となり、前傾を起こすか、左肘を曲げなければ腕やクラブを上にあげることができません。このようにバックスイング~トップにかけて左肘を曲げないようにするには、肩をしっかりと回すことです。
つぎにトップでクラブヘッドが垂れ下がってしまう原因ですが、コックを深くしすぎないことです。コックとは、手首を曲げる動きのことですが、正しいコックについてご説明させていただきます。
ます始動ではコックを入れずに手が右足の前に来るくらいまでは、肩の回転でスイングをスタートさせます。そして、手が右足の前に来たら、そこからコックを徐々に入れていきます。そして左腕が水平になったところで左腕とシャフトが直角になりコック完了です。
そしてその直角になった左腕とシャフトの角度を保ったまま、腕とクラブを上に上げます。トップでも左腕とシャフトの角度は直角を保ちます。そしてダウンスイングで左腕が水平になるまで、直角を保ち、そこを過ぎたら少しずつ手首とシャフトの角度はリリースされてインパクトを迎えます。
ですが、コックが直角よりも深くなってしまうとトップでクラブヘッドが垂れてしまいます。それではなぜコックが深くなってしまうかというと、ひだりの小指と薬指の力が抜けてしまい、グリップと手のひらの間が離れてしまうからです。そうするとコックが深くなり、とぷでクラブヘッドが垂れてしまいます。
左手の小指と薬指にはある程度力を入れておき、グリップが手の平から離れないようにしてください。
まとめ
このようにトップでクラブヘッドが垂れれしまうと、上手くボールが打てなくなってしまい、スライスが出やすくなります。このトップからいい球を打つためには、かなりの練習量が必要になりますので効率がよくありません。またトップを大きくしたほうが飛距離が出そうな感じがしますが、クラブヘッドが垂れ下がったトップは、何しろあたりが悪くなってしまいますし、力が抜けてしまっているので、飛距離は出ません。
ですので、クラブヘッドが垂れないようにしたいのですが、そのためには、肩をしっかり回転させることと、左手の小指と薬指をしっかり握るようにしてください。その2つのポイントを気を付けていただくとトップでクラブヘッドが垂れないようになり、いい球が出るだけでなく、見た目もきれいなスイングになりますので、ぜひ試してみて下さい。