ゴルフ猫背アドレスの弊害と綺麗に構えるための3つのポイント
ゴルフでナイスショットを打つためには、アドレスが非常に大切です。綺麗なアドレスからはナイスショットがでやすいですし、不格好な構えからは、ミスショットがでやすいです。綺麗なアドレスの為のポイントは何といっても背中を程よく伸ばすことです。
猫背のアドレスでは、きれいに構えることができませんし、スイングにも障害がでて、スライス、フック、シャンク、飛距離不足になります。そこで猫背アドレスではなく、背筋の伸びたきれいなアドレスで構えられるようにするためのポイントを解説いたします。
Contents
ゴルフ初心者が陥りやすい猫背アドレス
ゴルフを始めたばかりのころは、あまり構え方を気にせずに適当にアドレスして打ってしまいがちですが、正しく構えられないとなかなかナイスショットが出にくいです。
間違ったアドレスは、スイング中の体の動きを間違ったものにし、ミスショットを誘発します。ミスショットの原因は振り方ではなく、アドレスにあることが多いです。
上級者ほどアドレスの重要性を知っていて、プロは常にアドレスを気にしていて、きれいに構えられているか常にチェックしています。やはり、アドレスが変わってしまうと、それが原因でスイングが変わり、ミスショットが出てしまいます。
ミスショットが出ると振り方が悪かったと思い、スイングのどこが悪かったのか原因を探してしまいがちですが、アドレスに原因があることも多いです。
アドレスが間違っているということはスタート時点が間違っているので、狙ったところにボールを打つのは難しいです。
初心者はゴルフを誰かに教えてもらう時に、グリップとアドレスから教わることが多く、実際にゴルフのレッスン本や、スクールなどでは、必ず握り方と構え方は非常に重要ですと言われ、一番最初に習うはずです。猫背のほうがいい球がでるので、猫背で構えてくださいなんているレッスンプロは1人もいません。
ですが初心者のときは、それほどアドレスの重要性が分からずに、振り方ばかりに目が行ってしまいます。ですので、初心者の時は、適当に構えてしまい、猫背のアドレスに陥りやすいです。やはり、猫背で構えたほうが楽ですし、そのほうがストレスが少ないのでどうしても猫背で構えてしまいます。
ゴルフ猫背アドレス3つの弊害
それではなぜ猫背アドレスはダメなんでしょうか?猫背アドレスは見た目が良くなく、ゴルファーなら誰しも一度は背筋を伸ばすように誰かに言われたことがあり、猫背のアドレスが良くないことを知っていると思いますが、ダメな原因を説明できる人は少ないです。
そこで猫背アドレスの弊害についてご説明します。猫背アドレスだと以下の3つの弊害があります。
猫背アドレス3つの弊害
1.ミート率が悪くなる
2.方向性が悪くなる
3.飛距離がでなくなる
ゴルフスイングは回転運動なので、回転するためには軸が必要です。ゴルフスイングで軸となるのは、背骨です。アドレスを後方から見たときに、後頭部とお尻を結んだラインが軸となります。
軸が曲がっていると回転軸を意識しにくく、軸を中心に回転できません。猫背だと体(肩)をスイング中に回転しにくくなり、回転不足になります。スイングは背骨を軸とし、軸に対して直角に肩を回転させていきます。
アドレスで猫背になっていて背中が曲がっていると、バックスイングやダウンスイングで起き上がりやすくなります。曲がっている背中がスイング中に伸びれば頭が上がり伸びあがってしまいます。
また猫背だと肩を回しにくくなるのですが、無理に肩を回転させると、頭の左右への動きが大きくなり、軸ブレしてしまいます。スイング中に上下動したり、軸ブレしたりすると当然ミート率が下がり、ナイスショットは出にくくなります。
肩の回転不足になると、手打ちになるので、毎回同じクラブヘッドの軌道で振ることが難しくなります。手は人間の体の中で一番器用ですので、自分の思った通りに動かしやすい反面、その時に感じたことや、精神状態を察知し、瞬時に反応できてしまいますので、毎回同じ動きをすることが難しくなります。ですので、猫背のアドレスだと肩が回らないので、手打ちになり、クラブヘッドの軌道が安定しないので、方向性が悪くなります。
肩の回転量が少なくなれば、スイングが小さくなり、ヘッドスピードを上げることができませんので飛距離が出なくなります。
ゴルフでアドレスの姿勢が猫背だとスライス、フック、シャンクが出ます
それでは猫背で構えるとどんな球筋が出るのでしょうか。猫背だとまずボールに上手く当たらなくなってしまうのですが、上手く当たったとしても、スライスやフックが出てしまいます。
スライスとフックという全く逆の球筋ですが、猫背だと両方出てしまう可能性があります。ポイントは肩の回転です。スイング中ずっと回転しないのか、それともバックスイングだけ回転しないのかによって球筋が変わります。
まずスライスが出てしまう原理ですが、猫背だとバックスイングで肩の回転不足になりますが、ダウンスイング~インパクトにかけてはボールを打つ気持ちが強くなり、ダウンスイングでは肩が左へ回転します。そうするとインパクトで胸が左を向き体が開いた状態になるので、クラブヘッドの軌道はアウトサイドインになりフェースも開きスライスしてしまいます。
では逆にフックが出てしまう原理ですが、バックスイングはやはり肩の回転不足になり、手だけで上げてしまいます。そしてダウンスイングでも肩が回転しないと、インパクト~フォローにかけて手や腕だけで振るようになり、フェースが大きく返ってしまいフェースが左を向きフックしてしまいます。
シャンクが出てしまう原因ですが、アドレスで猫背だとスイング中に起き上がりやすくなります。スイング中に起き上がると普通に振ったらクラブヘッドがボールに届きません。どこでスイング中に無意識にクラブヘッドをボールに届かせようとして、手元が浮きます。
手元が浮くとは、アドレス後方から見た時、手の位置がインパクトで前に出ている、上にあがっている(腕とシャフトでできる角度がなくなり、腕とシャフトが直線に近くなった)状態です。こうなりますとフェースが開きボールがフェースのネックに当たりやすくなりシャンクが出てしまいます。
このように猫背のアドレスは、宇なく当たらなくなってしまうばかりでなくフックやスライスそしてシャンクが出やすくなります。
ゴルフで猫背アドレスにならないための構え方
それではどのように構えたら猫背にならないかご説明いたします。ポイントは3つあります。
猫背にならないための構え方のポイント
1.膝の曲げ具合
2.重心位置
3.お尻の位置
膝の曲げ具合ですが、膝を大きく曲げてしまいますとかかとに重心がかかり猫背になりやすいので、膝を曲げる量は少しにしてください。アドレスするときにまず前傾してそのあと膝を曲げるますが、この時にあまり曲げすぎないようにしてください。膝は曲げるというよりも少し緩める程度が理想です。
重心の位置ですが、かかとに重心がかかってしまいますと、猫背になりやすいです。かかと重心で背中を伸ばした状態だとクラブヘッドがボールに届かないので、届かせるために猫背になってしまいますので少しつま先寄りに重心をかけるようにしてください。
次にお尻の位置ですが、お尻が下を向いてしまいますとやはりかかとに重心がかかってしまい猫背になってしまいますので、お尻を少し上に上げるようにアドレスしてください。
このように、膝を曲げすぎず、つま先寄りに重心をかけお尻を上に上げると背筋の伸びたきれいなアドレスになります。
まとめ
アドレスで猫背だと見た目もよくありませんし、ミスショットも出やすくなりますので、背筋を伸ばしてきれいなアドレスで構えてください。年配の方でもともと背骨が曲がっている人は、伸ばそうと思っても伸ばせませんので、無理をしないようにしてください。