飛距離で負けるがスコアで勝つのが楽しみ
今年で52歳になるゴルフ歴25年の男性ゴルファーです。私にとってのゴルフの醍醐味はなんといっても、飛距離で負ける相手にスコアで勝つことです。まあ、といっても90~95ぐらいが平均のスコアなんで私自身いわゆるアベレージゴルファーの典型のようなものですが、身長も165センチとさほど高くないですし、学生のころにゴルフや他に野球やソフトボール、テニスなどの球技をやっていたわけではないので、飛距離は出ないほうなんです。
飛ばそうとしなくなったらスコアが良くなった
飛距離を伸ばそうとして必死になって練習したり、いろんな練習器具を試してみたり、筋トレなんかもしれみたのですが、なかなか成果は出ませんでした。それどころかスイングを崩してしまって、スコアもボロボロといって状態になったこともあります。そんなゴルフをしている間はゴルフそのものも楽しくなかったりもしたのですが、最近になって飛距離で他のゴルファーに勝つことをあきらめてからは随分とゴルフが変わってきました。
まず、無理して飛ばそうとしなくなったせいで、ゴルフのスイングが安定してきました。おかげでOB等はほとんどなくなりました。そして、スコアもそれまでの平均が100~120ぐらいとばらつきも大きかったものがだいたい平均してくるとともに、自然とスコアの方もよくなってきました。
飛距離は負けるがスコアで勝つ
そして、そんな私の今最大の楽しみは、飛距離で負ける相手にスコアで勝つことです。よく一緒にゴルフに行く仲間に、飛距離自慢の仲間がいるのですが、昔は飛距離を自慢されたらそれだけでこっちも力がはいってしまい、ペースを乱し、ショットも乱れてしまっていたのですが、一種の悟りのようなものをひらいてからはそれがなくなりました。
彼がティーショットでいくら飛ばしても、淡々とティーショットを打って、フェアウェーから第2打を打つことが多くなりました。ショートホールで彼よりもずっと大きな番手をもつことになっても、心乱れることなく、淡々とグリーンに乗せるといったことができるようになりました。そんな飛ばし自慢の彼ですから当然、曲げることも多くて、まして、私がマイペースでまわっていればなおさら今度は彼の方がペースを乱してOBを連発して大たたきするようになりました。
そして、彼がフェアウェーにボールを打つことができても、先に打つ私が遠くからグリーンに乗せたりすると、近くの彼は余計に力んでしまって、チョロやトップといった大きなミスをするようになりました。こうして、飛距離で負ける相手にスコアで勝つことが私にとっての一番のゴルフの楽しみです。