ゴルフのティーショットであわやの大惨事
ゴルフ場のティーグラウンドにはそれぞれ、レギュラーやレディースといったティーマークがありますね。数年前に仲間でゴルフをしていたときのことですが、その日一緒の組でまわったノブヒロ君のティーショットがあわやの大惨事になったんです。
順調にホールを周り中盤に差し掛かったあたりのことでした。ノブヒロくんがドライバーを持ってティーグラウンドに立ち、勢いよくボールを打ちました。「カーン、ドスッ」そのあと、なんとも言えないうめき声が。何が起こったのか分からないくらい一瞬の出来ごとでした。
ノブヒロ君の放った球はトップしてレギュラーティーのすぐ前にあったフロントティーのティーマークに当たり、打ち終わった自分に跳ね返ってきたんです。それが股間を直撃し、ノブヒロ君はその場にうずくまっているではありませんか。股間といっても間一髪で急所はそれて、左足の付け根のあたりにボールが直撃。
ノブヒロ君はその場でズボンをおろし、ボールの当たったあとを確認したら、左足の付け根にははっきりとボールのあとがあざになり、ディンプルのあとまでついているじゃないですか。真っ赤というよりドス黒く変色した打ち身になっていました。短パンではなく普通のズボンの上からでもこんなにあとが残るほど強いボールなんだと改めてボールが体に当たった時の恐怖を感じました。
よく木にあたったボールが跳ね返って自分に当たるという話は聞きますが、ティーマークに当てるとは…ドライバーフルスイングですからそりゃ相当な衝撃だったはずです。仲間たちはみんな心配そうにノブヒロ君を囲み大丈夫か?などと声をかけますが、しばらくは立ち上がれないほどの痛みだったそうです。
しかし、その光景を客観的にみると、大の男がティーグラウンドでズボンをおろし、パンツ丸出しで倒れこみ、それを他の3人が心配そうに見守っているというなんとも間抜けな図柄なんです。そうこうしてる間に後ろの組のおっちゃん達もおいついてきてズボンをおろしたノブヒロ君のまわりにちょっとした人だかりができました。
15分ほどしてノブヒロ君は少し落ち着きプレー続行。とりあえずプレ4から続きを打ちましたが、その日のスコアは散々なノブヒロ君。最後に言った言葉が「危なかった。もう少しでノブコになるところだった」に一同大爆笑。痛い思いをしたノブヒロ君には大変申し訳ないですが、今でも飲み会のたびにネタになる本当にあった話です。