ゴルフでラウンド中の一言で大きく結果が左右される
ゴルフで良いスコアを出すには「スキルの高さ」、「コースマネジメントの上手さ」、そして「メンタルの強さ」の三つがポイントになると言われています。これはプロでもアマでも同じなのでしょうが、その中の「スキル」や「コースマネジメント」は明らかにプロの方が卓越していますので、アマでもせめて「メンタル=精神力、やる気」だけは強くしたいものです。そのメンタルですが、それは自分のショットの良し悪しによって変化してしまうものですが、同伴者の一言によっても大きく左右されてしまうものでもあります。
朝のティーショットでの一言
No1ホールのティーショットは誰でも緊張するものですが、その日の私も例外ではありませんでした。90%程の力加減で打ったボールはものの見事にスライスし、完全に右側のOB杭を超えてしまいました。
そして「あれっ、おかしいな・・・こんなはずでは」と呟いた私に同伴者の一人は「朝一だからまだ身体が回ってないね」と言ったのですが、もう一人は「理由は簡単ですよ、下手なだけです」と・・・この一言を聞いた瞬間、私がどのような精神状態になったかは言うまでもありません。
確かに下手なことは事実なのですが、あまりにもストレートな言い方にはやはりムカッとし、その気持ちが後を引いてか第2打もミスショットをしてしまいました。このように同伴者のちょっとした一言でミスを犯してしまうメンタルの弱さを経験したゴルファーは私だけではないでしょう。
ラウンド中の一言「貧乏人の晩酌」
気を取り直して迎えたNo2ホール、そしてその後の数ホールは何とか無難にホールアウトし、迎えたNo8ホール・パー5のティーショットでは会心の一打が出ました。そのナイスショットでモヤモヤしていた気持ちもスッキリし、メンタル的には完全にハイの状態になっていたのですが、そこでまた例の歯に衣着せぬ同伴者がひと言「貧乏人の晩酌ですね」と言ったのです。
私が「貧乏人?それはどういう意味?」と尋ねると、彼は「一日に一本しか出ないという意味ですよ」と笑ったのです。確かにその通り、今日一と言えるほどの一打でしたが、このシャレには腹が立たず、思わず「上手い、座布団一枚!」と笑顔で言ってしまいました。そしてその後は、その彼の一言一言に極端な反応を示すことなく、落ち着いた気持ちで楽しいラウンドを続けることが出来ました。
こうした経験から、他人の一言でメンタル的におかしくなるのは自分がミスショットをした時であり、ナイスショットの時には何を言われても笑って過ごせるものだ、という事が分かりました。従ってメンタルを強くするにはやはりスキルアップを図り、ミスをなくすことが一番なのでしょう。